社会: 2014年12月 Archives

侮日論 「韓国人」はなぜ日本を憎むのか (文春新書)侮日論 「韓国人」はなぜ日本を憎むのか (文春新書)
呉 善花

文藝春秋 2014-01-20
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従軍慰安婦に始まり、朴槿恵大統領の「1000年の恨み」のように、なぜ韓国の人々はあそこまで嫌日を通り越して侮日という態度を取るのか。本書は元・韓国人で元々は日本を下に見ていたというだけあり、客観的に本質を洞察している。

事実や論理的な話が通じず、日本や親日家に対して法治国家とは思えない対応をとるのも、日本は中国、つまり世界の中心から韓国よりも離れた野蛮でレベルの低い民族という価値観が韓国人にはあるというところから納得。また、後半では文化や価値観の違い、例えば日本人のマナーとされる、脱いだ靴の向きを変えることや食事中に音を立てずに食べること、また知人同士でも適度な距離感を持つことが、韓国の人々にとっては不快に感じると言うことから、多大な誤解を生んでいることも紹介する。
一方で、第二次大戦中の朝鮮併合時も、当時の状況を知る人々は日本を恨んでおらず好意的に考えているというところなど、日本人として自虐的な歴史ばかりを目にする中でハッとさせられる。

日韓問題を、韓国の嫌日の理由を、客観的に考えてみる機会にしたい。
陽のあたる家~生活保護に支えられて~ (書籍扱いコミックス)陽のあたる家~生活保護に支えられて~ (書籍扱いコミックス)
さいき まこ

秋田書店 2013-12-16
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ニュース一般では、不正受給などネガティブな扱いが多い生活保護。また、受給者に対しても働かない、怠けているという偏見も少なからずあるのだろう。※私自身は、身近に受給者がおらず、推測の域を出ていないが。本書は、生活保護がちょっとしたきっかけで誰でもなりえること、社会のセーフティネットとして必要なこと、受給者は決して怠け者ではなく、また不正受給など悪事を働く人はほんのごく少数に過ぎないことを漫画で紹介する。