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Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学 ケン・シーガル 林 信行 NHK出版 2012-05-23 売り上げランキング : 9980 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
広告のクリエイティブ・ディレクターとして、NEXT時代から12年間、スティーブ・ジョブズと働いてきた著者による、アップルの哲学「シンプル」を数々のエピソードと共に紹介する。
まず、”〈シンプル〉という哲学を、核となる10の要素に落としこんで紹介する。"と言ううたい文句だが、10もあってシンプルなのかという突っ込みがある(事実、読み終えて全てを覚えていない)。SimplicityとSimplistic、禅語でいう「質素」「簡素」の違いの概念が、日本語の<シンプル>では一緒になってしまうので、その辺りの整理が必要に感じる。
一方、スティーブ・ジョブズが如何に<シンプル>を追求してきたストーリーは、物語として非常に興味深い。マイクロソフト、インテル、、種々の企業にそれができなかった実例は、読めば滑稽なほどではあるが、その裏にはスティーブ・ジョブズ如何に信念を貫いてきたか、曖昧さを冷徹までに排除してきたかが良くわかる。
20年程度のPC利用で、ずっと手を出していなかったMac。
今回、とあるイベントを転機にノートPCの購入を検討、MacBook Air 13 inch を購入。以下、駄文ながら思考記録まで。
数年前のMacbook AirのDebutから製品としてはずっと気にはなっていたものの、個人用ノートパソコンの必然性が無く、またWindowsとの違いから買うとしても今までの経緯からThinkpad を選択しようと思っていた。しかし、いろいろ考えれば考えるほどWindows PC の必然性が低くなっていた。
・アメリカでは、ビジネスでもMac率が高い(逆に日本では、個人で手を出さないと経験する機会が少ない)。
・昨年10月にiPhone 4S を購入してしまったので、Anti-Appleのポリシーは既に崩れている。
・Cloudの流れで、ほとんどの作業はWebで完結する。また、使用頻度の高いClient Application、Microsoft Office も Mac版は安い。その他フリーソフトも、Mac版がほとんど出ている。
・いざとなればWindowsも動かせられる。
・性能・コストのパフォーマンスがそもそも高い上、会社の福利厚生の一環で安く買える。
・”慣れ”を理由にWindowsばかりを選んでいては、脳に刺激を与えられない。
数ヶ月の検討を経て、購入。数日での使用では、まだまだキーボード・ショートカットのPCとの違いに戸惑いが多いが、洗練されたボディとOSに感心も多い。
冗長になるが、ノートパソコンの鬼門となるバッテリについても一言。1回あたりの使用時間もそうだが、寿命が非常に気になる。コンセントに繋いだまま使用していると、容量の100%近くで充電・放電を繰り返し、毎日使用していると1年程度で寿命になってしまう。充電開始・終了をパーセント単位でコントロールできるThinkPad の考えは非常に好きであったが、通常電圧CPUを採用することが多く(それはそれで製品の可用寿命が長いのだが)、1回の使用時間が他社製PCと比べて短いのが玉に瑕であった。Macbook Air は充電・放電タイミングの設定はおろか、内蔵バッテリなので交換すらユーザーが行えない。その思想は忌み嫌っていたが、13インチ版は公称で7時間使用可能、スリープは30日間維持できるうえ、充電・放電を自動でコントロールすることで5年程度の寿命という。ここまでくると潔いというか、考えを改めざるを得ない。
DENON ネットワークCDレシーバー ホワイト RCD-N7W | |
デノン 2010-10-25 売り上げランキング : 34437 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
長年、理想とするオーディオを求めてきてやっと巡りあった一品。求めていたスペックは
・ネットワークに無線/有線で繋がり、メディアサーバー機能搭載(ファイルサーバーの曲、MP3などを再生できる)
・メディアはCD、USB、AUX程度。(可動部は極力減らしたいので、チェンジャーは不要)
・価格は1桁前半(マランツなど、高級Audioではあったが5万円以下では皆無だった)
であったが、これは更に、
・iPodのドッキングステーション有り
・インターネットラジオ対応
・オプションのファームウェアUpdateでiTunes/iPod/iPhone/iPadのAirPlayに対応
と、ほぼ望む機能は完全網羅していた。悩んだのは買い時のみであった(現状は4万円超で落ち着いているが、発売当初は4~5万円の間をめまぐるしく変動)。機能詳細はDenonのHPを参照いただくとして、半年以上使った感想を以下に記載。
■長所(Pros)
とにかく機能が必要最低限、シンプルで良い。無線LAN(APにはCoregaのCG-WLR300GNEを使用)との相性も比較的問題なく(※短所でも後述)、IEEE802bgと干渉する電子レンジを5mほどのところで使用していても問題なし。好きな曲や英語のCDなど、聴きたい時にすぐ再生できる快感は、一度覚えたら止められない。予想外に使っているのがInternet Radioで、BBC のチャンネル(特に現地日曜日放送)に流れるBGMがどこか懐かしく、心地よい。本機を手に入れてから、CDを再生する必要性がほとんどなくなったのがいい。過去のも含めて、CDをリッピング、MP3などでメディアサーバーに放り込んで置けば済むのだから。
■短所(Cons)
ディスプレイが小さいのはデザイン性もあるだろうが、サーバー内に大量にあるファイルを探すことを考えていないIF。昔ながらの十字キーでひたすらカーソルを移動する操作は、時代遅れもいいとこ。この辺はiPhone/iPod touch用のアプリを入れれば済むのかもしれないが、未だ未確認。AirPlayも(Appleへのライセンス料か)Option料金はちと高いと言わざる得ない。他、ルーターとの相性か繋がらなくなり、WPSの再設定をしたことが2度ほど発生(原因不明)。
といろいろ好き勝手書いてみたが、満足した一品であることは変わらず。未だ4万円を切らず、大手家電量販店は5万円台半ばで売っていたりと値崩れしない。最近、もう少し上の8万円前後の機種も増えてきて選択肢も増えてきているが、なぜこれほど便利な機能がもっと流行らないのか不思議なくらい。
唯一、希望と異なっていたのは色だったが、今では黒も出ていてちょっと悔しいところ。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 | |
カーマイン・ガロ 外村仁 解説 日経BP社 2010-07-15 売り上げランキング : 10 おすすめ平均 これは授業改善の本だ! プレゼン能力は才能ではなく努力次第 ジョブスはジョブスになるために努力する Amazonで詳しく見る by G-Tools |
スティーブ・ジョブズのプレゼンをAppleやApple製品、スティーブ・ジョブズのBiographyとともに科学的に、詳細に記されている。まず、この類の本では珍しい400Pのボリュームが読み応えある。
大まかな流れは最初にプレゼンのポイントを説明し、スティーブ・ジョブズのプレゼンで具体的に解説している。特に、ジョブズのプレゼンでは流れから話した内容、単語と事細かに分析されており、読み物としても、プレゼンの具体的なテクニック研究としても有益である。
また、スティーブ・ジョブズがさぞかし天性のプレゼンターなのかと思いきや、人一番の努力家であるというのも意外な事実であった。「習得には1万時間が必要(P.318)」はずしりと響く。マルコム・グラッドウェル、ダニエル・レビティンによる1万時間の法則、すなわち世界的な達人の域に達するにはどの分野においても、脳が学習する仕組みから1万時間必要とのこと(1日3時間、1週20時間で10年間かかる)。
スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48) | |
経済界 2008-05 売り上げランキング : 5660 おすすめ平均 「いい人」にはいい薬になるはず これが交渉術? このタイトルは疑問。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これほどまでに自己中心的かと思うそのやり方は、凡人から見たらスティーブ・ジョブズのやり方は理解に苦しむ。その非凡なる執着心・妥協を決して許さないスタンスから、非凡な製品が生まれてくるのもまた事実。
本書ではスティーブ・ジョブズの生き様からAppleやピクサー、コンピュータの歴史まで様々なストーリーが織り込まれている。IBMがWindowsではなくネクストのOSを検討していた話のような歴史上のIFから、ディズニーとの関係、さらにコラムでは本田・松下(Panasonic)・ソニーなどの企業者やさいとうたかを(ゴルゴ13の著者)の考えなども織り込まれていて、話題・内容共に非常に満足度の高い1冊。
c.f. スティーブ・ジョブズ 成功を導く言葉
sporty's より、iPhone(iPod Touch)向けのE6B アプリがリリースされた。
$4.99、詳細は以下より。
自動車世界では当たり前のNaviだが、まだまだ飛行機の世界で(特に日本では)Digital Equipmentsは高価で高嶺の花だったりする(GPSが正式な航法として認められたのも最近だが)。iPhoneや先日日本でも発売されたiPadで、こうしたアプリでFlight ComputerやNaviを低価格で実現できることに改めて感慨するとともに、Appleのすごさを実感せざるを得ない。
なお、BlackBerry版のE6B(Trial版)も以下であり、BlackBerry AppWorldだがDoCoMo回線でDownloadできた。こちらは後実証予定。
http://appworld.blackberry.com/webstore/email/6675
c.f.雑誌: 週刊 ダイヤモンド 2010年 5/15号 アップル丸かじり