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仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)
知念 実希人

実業之日本社 2014-12-15
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空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)
池井戸 潤

講談社 2009-09-15
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空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸 潤

講談社 2009-09-15
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再び消されかけた男 (新潮文庫)再び消されかけた男 (新潮文庫)
フリーマントル 稲葉 明雄

新潮社 1981-10
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前回、チャーリーにはめられた英米の両情報機関が、チャーリーに復讐をしかける。 前回チャーリーが奪ったお金を奪われ、チャーリー自身の失策で追い詰められていくが・・・

絶対的なヒーローではなく、酒に溺れだらしないながらも知的で人間味のあるマーフィ-、妻の存在、、敵を翻弄する爽快感・・・娯楽小説としては面白いのだが、前作の結末があまりに衝撃的だったがために、本作はかすんで見えた。
消されかけた男 (新潮文庫)消されかけた男 (新潮文庫)
ブライアン フリーマントル 稲葉 明雄

新潮社 1979-04-30
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冴えない中年が主人公という点で異色なスパイ小説。チャーリー・マフィン(名前からして道化のよう)は英国情報部で窓際の存在だが、その実力は歴戦を生き抜いてきただけあり確か。組織はそんな彼を厄介者扱いする。そんな中、ソ連の大物が亡命を希望してきた。米英の情報部が浮き足経つ中、チャーリーだけは警告を発していたのだが・・・。

ここから先はぜひ、本書を読んでほしい。幾重にも張られていた伏線、予想外の展開に驚きを隠せない。

余談だが、昔の本は字が小さい。老眼ではないのだが、昨今の本、特にやたら字が大きい入門書の類に慣れていると、ちょっとしんどい。
ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)
垣根 涼介

新潮社 2009-10-28
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上巻からの流れが一気にスピードアップ。復讐の計画自体は隠されたまま物語は進むため、読む者の(言葉は悪いが)期待感を高める。また、復讐を計画する野口ケイイチと女子アナ井上貴子の関係など人間模様もワクワクさせられる。

ネタバレとなるので詳細は控えるが、復讐という言葉ながら重さを感じさせず、最後まで爽快感でいっぱいだった。一方、少しスケールダウンというか、拍子抜けしたのは自分だけだろうか?
ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)
垣根 涼介

新潮社 2009-10-28
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戦後の日本政府による稚拙な移住政策により、成功を夢見て移住した人々。約束された内容とは運電の差がある未開の地で、過酷な生活を強いられるさまが描かれる。そして時は流れ、現代へ。妻や兄弟を失いつつも成功した衛藤、同じ移住仲間の息子野口ケイイチなどとともに、日本政府への復讐を計画する。

重いテーマでありながら、壮大なスケール感と壮快なテンポで非常に読みやすい。
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
水野敬也

飛鳥新社 2012-12-12
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タイトルの通り「夢をかなえるゾウ」の続編となる本書。相変わらずの神ガネーシャに、今回は貧乏神や釈迦などが今回の主人公、売れない芸人に絡むのだが・・・。

今回は前回と比べて、自己啓発というよりもストーリー性が強くなった印象。基本は前作と今回はそれぞれ独立した話なのだが、同じガネーシャを中心としたストーリーであり、前回の主人公がさりげなくちらっと登場したりするので、時間があれば続けて読んだ方が面白い。
優しい死神の飼い方優しい死神の飼い方
知念 実希人

光文社 2013-11-16
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カテゴリー的にはミステリー推理小説となるのだろうか。今までにないタイプの本だった。クスッとするような呆け、サスペンスにスリルと、娯楽小説としてありとあらゆるエッセンスが織り込まれている。

ストーリーは、現世に未練を残して呪縛霊となる魂を救うべく、犬に乗り移った死に神が末期病棟で飼われることとなるところから始まる。未練が残った末期患者達の夢へ潜り込んで解決していくのだが、世代が違う患者らと病院がある共通点で繋がっていく。やがて病院の大勢が殺されることが判明、死神は自分の世界のルールを無視して彼らを救おうとするのだが。。。

舞台は末期患者の病院、登場する主要人物の大部分が、近い将来の死を運命づけられている。中にはこの人もかと、驚くような人物もいるのだが、不思議と読後感は清々としている。著者は現役のお医者さんというのも含めて、異色な1冊。
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
有川 浩

幻冬舎 2009-08
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いちゃもんのようだが、これは「フリーター、家を買う。」ではなく「元・フリーター、家を買う。」ではないか。

就職してすぐに会社をやめ、その後はアルバイトを転々とするも、母親の病気を契機に奮起し、自分を、家族を取り戻していくとともに、会社でも中心として活躍していくサクセスストーリー。お題の通り家を買うのも(母親の病気のためにという目的だが)その過程の1つであり、メインにはならない。興奮も、意外性も少なかった。