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コンサルタントの仕事力 (朝日新書)コンサルタントの仕事力 (朝日新書)
小宮一慶

朝日新聞出版 2011-11-11
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小宮一慶氏が経営コンサルタントとしての姿勢を書いた1冊。コンサルタントとは何か、そのスキルを「話を聞く」「理解する」「関連づける」「話す力」「書く力」「説得する力」の6つに定義し、勉強法、行動力、時間の使い方について具体的に解説する。本書を通じて非常に感銘を受けたのが、氏が圧倒的に顧客主義であること。また、会社の状況を把握するのに清掃や挨拶で見る、というのも興味深い。

最も本書から得られたポイントは、原理原則を持つ、そのための手段として古典を読むと言うこと(P.103)。いくつかのサンプルとして、『論語』、及び『論語の活学』(プレジデント社)、松本幸之助氏の『道をひらく』、渋沢栄一翁の『論語と算盤』をあげている。また、何が人を動かすか理解するために心理学を学ぶという点で、『9つの性格』(PHP研究所)をあげている(P.117)。
起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
磯崎 哲也

日本実業出版社 2010-09-30
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起業とベンチャーファイナンスについて、わかりやすくまとまっている本。そもそも起業にまつわるお金について(やるかどうは別として)情報が非常に限られる中、こうして本にまとまっていると言うだけで価値ある。一般的な会計知識よりも、ストックオプションや反社会勢力による上場拒否リスク、ベンチャーキャピタルとの関係、起業者の株保有割合、、などなど落とし穴含め実務的な話が多い。
内容と関係ないが、非常にニッチな分野の本と思われるもamazonでの売り上げ・評価数の多さが目を見張る。
1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術
斎藤 岳

東洋経済新報社 2008-06-27
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会議の運営、ファシリテーション能力について”テクニック”を論理的なストーリーと共にまとめた1冊。「ザ・ファシリテーション」と同様にストーリーを通じて各種テクニックを示す形式だが、こちらはストーリー部分がおまけに近く、また全体的に内容が(いい意味で)シンプルなのでテクニック部分がわかりやすい。こうした簡単な本をテキストに、何度も読み返すのが、身につきやすいんだろうと思う。
ユニクロ帝国の光と影ユニクロ帝国の光と影
横田 増生

文藝春秋 2011-03-23
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破竹の快進撃を続けるユニクロ。そのユニクロもかつては安かろうダサかろうというイメージであったり、あるいは一過性のフリースブームによる失墜や野菜事業の失敗もあった。それでもここまで伸びる理由はなんであろうか。本書はユニクロの会長・社長で一時は社長交代も数年で更迭&社長返り咲きするなど、実質ユニクロを1人で背負っている柳井正氏にスポットを当てつつ、内情を探る。

ビジネス書・雑誌ではユニクロを絶賛するところが多い中、いまいちユニクロの実態が見えていなかったので、貴重な1冊。柳井氏やユニクロの生い立ち(小郡商事)から、元社員の声、そして中国の生産現場から柳井氏本人へのインタビューなど、徹底した取材内容から見えてくるユニクロの強さ、柳井氏の人間性。そしてSPAの一時代を築きつつも衰退したGAPの例、業界リーダーのZARAとの比較から見えてくるユニクロの脆弱性。今後、柳井氏が去った後はユニクロがどうなるのか、いらぬ心配半分、興味半分。

なお、社員の声などは得てしてネガティブな声が多く、今まさに働いている人や去って行った社長初め役員達の声はほとんどなく、スッキリしない部分が残る。
ザ・ファシリテーターザ・ファシリテーター
森 時彦

ダイヤモンド社 2004-11-12
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ファシリテーションのノウハウを、ストーリー仕立てで学べる。「ザ・ゴール」と同じデザインでシリーズものの1つか、と思うも作者がエリヤフ・ゴールドラットではない。期待半分で読むと・・・「ザ・ゴール」に劣らず有益・面白い物語だった。

主人公がフレームワークなどファシリテーションのツールを駆使しながら、会社を建て直していくストーリーの中には、山あり谷あり、読者を驚かす展開も含まれており、なかなか飽きさせない。肝心のファシリテーションのノウハウもフレームワークや各種ツール類からテクニックまで多々含まれており、ファシリテーターのテキストとしても有益。

以下、備忘録。

1920年代、シカゴにあるウェスタン・エレクトリック社のホーソン向上で行われた実験。(略)証明、温度・湿度、休憩の回数・時間、インセンティブ給などいろいろな物理的条件を変えてみたが、どれも作業効率との間に明確な相関性を見いだせなかった。(P.304)

内臓の動き、血圧、感情・・・。自分の心や体でも自分の意志の力でコントロールできるものは少ない。(略)その中で、呼吸は、ある程度石によってコントロールできるユニークな機能だ。その呼吸に集中することで、本来不随意であるはずの血圧や、内臓の動きを調えることができる。(略)禅や世が、自律訓練法などが教えているではないか。(P.332)
ザ・プロフェッショナルザ・プロフェッショナル
大前 研一

ダイヤモンド社 2005-09-30
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大前研一氏がプロフェッショナルを定義する1冊。ドラッカーの予言通り、知的労働者と作業者の差が歴然とする時代、どのように立ち振る舞うべきか指南書。本書によると、プロとしてもつべき能力は具体的に「先見する力」「構想する力」「議論する力」「矛盾に適応する力」と定義される。いずれも、解のない世界を生き抜くのに必須の能力だろう。
本書の内容は至極端的に書かれているが、分かったつもりは容易く、実践は難解。理想を思い浮かべつつ、自分をどこまでそこへ寄せられるか。。。
ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」と同様、1度は(理想は何度でも)読みたい1冊。
クラウゼヴィッツの戦略思考―『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質クラウゼヴィッツの戦略思考―『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質
ティーハ・フォン ギーツィー クリストファー バスフォード ボルコ・フォン アーティンガー Tiha Von Ghyczy

ダイヤモンド社 2002-04
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有名だが難解故、なかなか原書を読めないクラウゼヴィッツの戦争論。本書はBCGが、そのエッセンスをわかりやすく抜き出している。

不確実性の最たる戦争において、いかに決断するか。「いかに備えるか」、「戦争か平和か、攻撃か防御か、など相反する2対を弁証法で熟考する」など、クラウゼヴィッツの考えは時代や手法にとらわれない。これが、現代まで残り語られるゆえんだろう。

具体的な示唆はないため、余計難しい戦争論だが、本書はBCGの手によりかなり読みやすくなっている。

以下、備忘録
理論(セオリー)という言葉はギリシャ語の「セオレイン(見る、熟慮する、調べる)」からきており、実践(プラクティス)は同じくギリシャ語の「プラテイン(する、行なう)」に由来する。(P.35)
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
枝廣 淳子 小田 理一郎

東洋経済新報社 2007-03
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問題を要素と関係(+時間)で表現するシステム思考。その七ヶ条とは、P.245より
1.人や状況を責めない、自分を責めない
2.できごとではなく、パターンをみる
3.「このままパターン」と「望むパターン」のギャップを見る
4.パターンを引き起こしている構造(ループ)を見る
5.目の前だけではなく、全体像とつながりを見る
6.働きかけるポイントをいくつも考える
7.システムの力を利用する

本書の書かれていることは見ればなんてことはなかったりするのだが、実際の実践は(特に当事者となって視野が狭くなっているときには)なかなか気付かない構図を、トヨタ式なぜなぜ5回などの事例も織り交ぜながら解説している。問題への見方、対応の仕方として、参考になる。

以下、備忘録がてら
”船をつくりたかったら、人に作業を割り振るのではなく、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。---A・サン・テグジュペリより” (P.225 章表紙・引用より)
社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった―そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! (KOU BUSINESS)社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった―そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! (KOU BUSINESS)
香取 貴信

こう書房 2002-05
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ディズニーのサービスについて、なぜアルバイトが多い中、あれほど一流のサービスができるのだろうか。本書は著者がディズニーのアルバイトとして入り、様々な体験を通じてディズニーのサービスの骨頂、サービスの神髄とは何かを気付いていく様子がつづられている。もともとはメルマガを書籍化したとあり、登場するストーリーは前後・重複するところもあるが、上司・先輩達への尊敬と共に著者が失敗しながら成長していく過程は、面白く読みながらも、気付けば一緒に自分も成長している気になる。
この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本
この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本神川 貴実彦

日本実業出版社 2008-05-10
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※数年前、読了の1冊。

BCG出身、コンサル業界転身を支援するムービン・ストラテジック・キャリアの代表などによる著作とあり、コンサルの仕事や業務は客観的であると共に、コンサルへの転身については資質や筆記試験・面接について具体的でありながら、簡易に書かれている。逆に各ファームの情報は手薄だが、詳細はムービンに相談というとこだろうか。
扉表紙にあるファームの歴史・遷移をはじめ、図表はコンサルの方々らしくわかりやすい。