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本日の1冊: 宇宙兵志願

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宇宙兵志願 (ハヤカワ文庫SF)宇宙兵志願 (ハヤカワ文庫SF)
マルコ・クロウス 金子浩

早川書房 2015-05-22
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本日の1冊: 火星の人

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映画「オデッセイ」の原作。映画では省かれていた生活や苦労、トラブルなど、小説ならではの面白さがある。本を読んでから映画を見ると、あっけなさにちょっと物足りなくなる。



火星の人火星の人
アンディ ウィアー 小野田和子

早川書房 2014-08-25
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仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)
知念 実希人

実業之日本社 2014-12-15
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空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)
池井戸 潤

講談社 2009-09-15
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ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
三谷宏治

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2014-09-18
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ビジネスモデルを解説する書は枚挙に暇がないが、本書は歴史観点から考察しながらも、一話ごとに完結し読み物として独立しているのがいい。1400年代の金融概念から、1900年代に入って誕生したトラベラーズチェック、20世紀のジレットモデルや、コンピュータのIBMによる水平分業、任天堂、21世紀に入ってAppleの垂直分業、フリーミアム(そろそろ衰退しているが・・・・)とコンテンツは「全史」と言うにふさわしい。

難点は、価格か。厚みはあるものの空白部分の多い本書は、3000円を超える価格が妥当か迷うところ。欲を言えば、学生でも買える2000円以下が好ましいと感じる(本書はその厚みゆえ、Kindle等の電子書籍の方が利便性が高い)。
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸 潤

講談社 2009-09-15
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老人たちの裏社会老人たちの裏社会
新郷 由起

宝島社 2015-02-10
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既に件数は未成年よりも多くなっている高齢者による犯罪。本書はそんな実態を、万引き、ストーカー、暴行・DV、売春、ホームレス、孤立死(後ろ2つは犯罪ではないが・・・)の事例を生々しく記す。

社会を引退し、孤立していくことで精神的な変化をもたらすのだろうか。いままで全うに生きていたはずの人々による、奇行は目を覆うばかり。本書は解決策まで言及していないが、思うに、人生として”暇”の使い方がいかに重要か。しか現役時代からいかにるに趣味であり、教養を身につけておくかということだろう。

『教養とは自分一人で時間を潰す能力のことである』中島らも
じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路 (単行本)じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路 (単行本)
ロバート スキデルスキー エドワード スキデルスキー 村井 章子

筑摩書房 2014-09-03
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幸せと経済的豊かさはの関係は古くからの議論であるが、タイトルの通り充分に豊かになった先には何が正しいのかを問う。経済が成長していれば未来は今よりも豊かになることは自明であり、努力が即ち幸せに直結する。しかし成熟した資本主義経済では、がむしゃらにがんばらなくても不自由することはなく、むしろ努力したところで結果に繋がらない、閉塞感すらある。ゆとり世代という言葉が言われて久しいが、豊かさの定義を考えさせられる1冊。

経済学で有名なケインズだが、彼は経済成長によって効率的になることで労働時間は減少してゆくと予想していたことが興味深い。実際問題、労働時間は増えているのだが。エンデのモモではないのだが、何が人々を労働に駆り立てるのか、またその結果、失っているモノは何なのか。著者によれば、幸せに繋がる価値として健康、安定、尊敬、人格(自己確立)、自然との調和、友情、余暇を説く。

忙しい日々を過ごす時だからこそ、一言一言が心に染みて考えさせられる。一方、当たり前だが労働を軽視して経済的な自由がなければ、安定や健康、自己確立などは成立しないのも自明だろう。結局の所、ポートフォリオ的なバランスという事に落ち着くのだろう。
「学力」の経済学「学力」の経済学
中室 牧子

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015-06-18
売り上げランキング : 70

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教育の科学とも言うべき1冊。データに基づいて効果のある教育の仕方を説く。教育の世界に限らないが、憶測や主観で判断される議論は不毛以外の何ものでもないが、悲しいかな、日本の教育の世界では未だにそれが主流である。本書ではゲームの影響、褒めることや少人数学級の是非などの論点を、主にアメリカの研究成果(うらやましいことに、向こうでは30年単位で追跡した実験結果がある)から方向性を導く。

親はもちろん、教育関連に関わる行政、政治家の方々にも(僭越ながら)ぜひ読んで頂きたい一冊。
史上最大の決断---「ノルマンディー上陸作戦」を成功に導いた賢慮のリーダーシップ史上最大の決断---「ノルマンディー上陸作戦」を成功に導いた賢慮のリーダーシップ
野中 郁次郎 荻野 進介

ダイヤモンド社 2014-05-30
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ノルマンディ上陸作戦が如何に計画され、実行されたか。連合軍側、ドイツ側、それぞれの視点から描くのは「失敗の本質」「戦略の本質」の野中郁次郎氏といことで、読む前から否が応でも期待は高まる。

アメリカを巻き込んだチャーチルの話も興味深いが、本書では特に連合国派遣軍最高司令官となったドワイト・D・アイゼンハワーにスポットが当てられている。偉大なる平凡な人という言葉が似合いそう、圧倒的なカリスマ性が会ったわけではないが、軍事知識、哲学思想、人間性などバランス良く持ち合わせていたことがわかる。

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