自己啓発: 2013年10月 Archives

頭が冴える禅的思考 (ソフトバンク文庫)頭が冴える禅的思考 (ソフトバンク文庫)
枡野 俊明

ソフトバンククリエイティブ 2012-04-19
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著名な禅僧による、仕事や人間関係含めた人生に対するアドバイス本。よくある悩みに対し、時には仏教や昔の和尚の言葉などを織り交ぜながら、しかし上から目線にはならずによりそったコメントが特徴で、聞く者の心にすっと入ってくる言葉が印象的。
私自身、今は悩むということはしなくなったが、それでもこの人の言葉は固定観念を、視野を広げてくれるので参考になる。

ただ、米国人と日本人の考え方には多くの違いがある(47 グローバル化に向けて、何かすべきでしょうか)のように、”日本人”という括りで後天的とも思える性質を定義しているなど、疑問に感じる部分もあった。そういう意味では、同じ著者の 「禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫)」の方が良かった。
入社10年目の羅針盤入社10年目の羅針盤
岩瀬 大輔

PHP研究所 2012-06-21
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ライフネット生命の社長を勤める岩瀬大輔氏の著書。「入社1年目の教科書」の続編で、タイトルの通り中堅に入り始めた10年選手を対象にしているが、前作同様、幅広い世代で参考になる。

55の提言が書かれているが、前作に比べてアドバイスと言うよりは著者の経験や考えを披露している感が強い(これは著者が、本書の対象者と同年代に近いこともあるだろう)。いかに楽しく仕事するか、学ぶか、プライベートをどうするか、etc.面白いのがお金についても非常にシビアで、保険会社の社長でありながら、保険よりも貯金をするべきと薦めているところ。この辺の表裏のなさが、本業の信頼感にも繋がっているのだろう。

本日の1冊: 採用基準

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採用基準
採用基準伊賀 泰代

ダイヤモンド社 2012-11-08
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マッキンゼーの採用マネージャーを務めたという著者による、マッキンゼーの採用基準、そしてそこから今後の日本に必要となる人材を定義している。

まず採用基準の誤解として、地頭やケース面接のでき、分析力や優等生を求めていないと断言する。実際、自分も誤解している部分があった。その上で、必要としているのは将来のリーダー、リーダーシップのある人間が必要だとし、リーダーシップの定義からよくある誤解、リーダーのタスク、リーダーシップの学び方など、リーダーシップに重点を置いて書かれている。

日本の感覚だと、どうしてもリーダーはポジションとして捉え、その他はリーダーに従うものという考えがある。しかしリーダーシップはすべての人に必要な能力であるということが分かる。また、リーダーシップをもつと自分の人生を自らコントロールし、チーム・組織としてもその方が生産性が高く、強くなると言うことが、(この辺はさすがマッキンゼーなのだが)綺麗にロジックとして繋がっている。

自身の転職や自己啓発はもとより、子育てにも活かしたい1冊。