自己啓発: 2013年1月 Archives

松下幸之助から未来のリーダーたちへ松下幸之助から未来のリーダーたちへ
松下 幸之助(述) 佐藤 悌二郎(編著)

アチーブメントシュッパン 2010-03-25
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未来のリーダーたちへ、ということで若手向けの本と捉えたが、人生の哲学的な内容を多分に含んでいるため、年齢に関係なく読める。構成はすべて、哲学・信条的な一文とその解説が1ページで纏められており、その後、実際に松下幸之助が遭遇した逸話を掲載している。実例の部分が読み物としてメインを占めるわけだが、一見とんちのような、疑問にさせられるような話あり、のんびりした(実際はしらないが)松下氏の口調あれば一喝する場もあり、なかなか面白く読める。

よくこれだけの考えを生み出し、まとめたと変なところに感心すると共に、偉人から学ぶことは多いと改めて感じる。

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメコンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ
大石哲之

tyk publishing 2012-11-30
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如何に短時間で多量の書物から情報を吸い上げ、結果を出すか。コンサルの読書の仕方(研究でも比較的近いと思うが、時間の有限性や結果重視の度合いが異なるだろう)に焦点を当てた、「思考力が目覚める ロジカル頭脳問題集」や「過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題」の大石哲之氏による著書。
”如何に読書から成果を出すか”という命題に対し、単に読書の部分だけではなく、読書を決心するところから読み終えた後まで、考え方やテクニックが以下のように論理的に纏められている。

・読書の目的(問題意識から始める)
・本の収集(不要な本のフィルター)
・読み方(ロジカルシンキング、雲雨の部分に集中)
・成果へつなげる(事前にアウトプットを設計)

多くの人は、漠然と最初から読み始め、所々うなずき・メモしながら、最後まで読むだろう。何か有益そうなことが書いてあり、試してみようと思いながら忘れてしまう。。。小説などストーリーものでは、当然そのような読み方をすべきだろう(推理小説、時間がない・面白くないので結果だけすぐに、というのもありそうだが)。本書の読書術がターゲットにするのは成果を出すことであり、そのためにはまず問題意識=目的から始まる。そしてその目的に対し、同じ題材の本を数十冊見て読む本を5~10冊程度にフィルターし、そこから有益な情報を抽出することを説く。そしてすぐ実践(もともと問題から始まっているので、実践の場がある)することで身につくという。1冊の本をしっかり読まないことで中途半端な知識になる、身につかないのでは?と疑問を持ちそうな点に対しても、しっかりと伏線を敷いている(詳細は本書を読んでいただきたい)。

本書はKindle専用で出たが、この価格がすごい(何度か値下げされ、2013/1/2現在126円)。実験的な意味合いもあったと推測するが、まさに、Kindle(電子書籍)ならではの価格設定だろう。正直、中身に数点、誤字が見受けられたのが残念だが、この値段でこれだけ有益・ボリュームの本が読めるのなら、そうしたミスも薄れてしまう。一方で、今後、こうした価格が主流になっていくと、アフィリエイトも変わらざるを得ないだろう。。。