自己啓発: 2012年2月 Archives

出現する未来 (講談社BIZ)出現する未来 (講談社BIZ)
P. センゲ O. シャーマー J. ジャウォースキー 野中 郁次郎 高遠 裕子

講談社 2006-05-30
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不確実性の対処として、過去からだけでなく未来から学ぶ・未来をコントロールという考え「U理論」を理論的に示す1冊。「U理論」とは、心を無にする意義が前提にあり、その状態にはいるための「センシング」(Uの字を降りる)、何もかもなくした瞬間に内なる知が出現する「プレゼンシング」(Uの字の底)、「リアライジング」(Uの字を上る)という3段階で構成された考え。仏教や禅の考え方なども融合しており、面白い。
野中郁次郎監訳とあり、理論的な内容を想像していたが、後半は9.11発生時にランダム発生器に乱れが発生など、神秘的・非科学的な内容が占める。
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
枝廣 淳子 小田 理一郎

東洋経済新報社 2007-03
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問題を要素と関係(+時間)で表現するシステム思考。その七ヶ条とは、P.245より
1.人や状況を責めない、自分を責めない
2.できごとではなく、パターンをみる
3.「このままパターン」と「望むパターン」のギャップを見る
4.パターンを引き起こしている構造(ループ)を見る
5.目の前だけではなく、全体像とつながりを見る
6.働きかけるポイントをいくつも考える
7.システムの力を利用する

本書の書かれていることは見ればなんてことはなかったりするのだが、実際の実践は(特に当事者となって視野が狭くなっているときには)なかなか気付かない構図を、トヨタ式なぜなぜ5回などの事例も織り交ぜながら解説している。問題への見方、対応の仕方として、参考になる。

以下、備忘録がてら
”船をつくりたかったら、人に作業を割り振るのではなく、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。---A・サン・テグジュペリより” (P.225 章表紙・引用より)