自己啓発: 2010年8月 Archives
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 | |
カーマイン・ガロ 外村仁 解説 日経BP社 2010-07-15 売り上げランキング : 10 おすすめ平均 これは授業改善の本だ! プレゼン能力は才能ではなく努力次第 ジョブスはジョブスになるために努力する Amazonで詳しく見る by G-Tools |
スティーブ・ジョブズのプレゼンをAppleやApple製品、スティーブ・ジョブズのBiographyとともに科学的に、詳細に記されている。まず、この類の本では珍しい400Pのボリュームが読み応えある。
大まかな流れは最初にプレゼンのポイントを説明し、スティーブ・ジョブズのプレゼンで具体的に解説している。特に、ジョブズのプレゼンでは流れから話した内容、単語と事細かに分析されており、読み物としても、プレゼンの具体的なテクニック研究としても有益である。
また、スティーブ・ジョブズがさぞかし天性のプレゼンターなのかと思いきや、人一番の努力家であるというのも意外な事実であった。「習得には1万時間が必要(P.318)」はずしりと響く。マルコム・グラッドウェル、ダニエル・レビティンによる1万時間の法則、すなわち世界的な達人の域に達するにはどの分野においても、脳が学習する仕組みから1万時間必要とのこと(1日3時間、1週20時間で10年間かかる)。
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 8/17号 [雑誌] | |
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もうすぐ次号が出ようかという時期で微妙だが、本号のAssocieの特集は本当にすごい。
コンサル会社かビジネススクールにでも入らなければ習う機会のない(逆を言えば、コンサルファームでは当たり前のようにやっている)思考術の特集。論理思考・MECEやフレームワーク等、初歩的な内容を一通り掲載・・・とここまでならありがちだが、この特集がひと味もふた味も異なるのが演習。これでもかという位(と言っても雑誌の一特集なので限度はあるが)、実践で一通り使えるようにと演習が組まれている。
下手な論理思考・フレームワークの本を買うより、この雑誌をみっちりこなす方がよっぽど身につくだろう。