フィクション: 2012年1月 Archives

下町ロケット下町ロケット
池井戸 潤

小学館 2010-11-24
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ロケットに携わっていた研究者が、打ち上げ失敗の責任で職を辞し、親の跡を継いで工場を経営していた。経営は必ずしも順調ではなかったところへ、ライバル企業からの特許訴訟、重要な顧客の離脱、銀行からの融資拒否。そこへ日本を代表する大企業からの特許買い取り提案。研究者として、夢を忘れていないでいるも、会社を救う目の前の大金、若手社員からの突き上げ。

登場人物も、ストーリーも、ある意味コテコテで臭い。そう、普段なら冷めた目でしか見ないタイプの本であった。にも関わらず、魔力のように読むものをぐいぐいと引きつける魅力を備えている。テンポよく、終わってみれば久々にスカっと爽快な小説である。情熱・夢と現実、良くありそうな話だが、とにかく本書は一読の価値あり。

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