フィクション: 2009年12月 Archives

内容(「BOOK」データベースより)

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。

 

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
おすすめ平均
stars豪華客船、肝腎のネタであえなく沈没
starsこのミステリーがすごい大賞1200万円の価値なし。
starsタイトルどおりの「四日間の奇蹟」
stars大賞を与えるほどのものかな?
stars過去これほど何度も泣いた本は無い

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前半は主人公の回想・思考や情景の描画を中心に少女との話が淡々と進み、トリガー(ある事件)をきっかけに急展開する後半では終結へ向かって物語が一気に流れていく。主人公がピアニストを目指していたという設定から随所にピアノの曲や演奏が織り交ぜられるのだが、まるで本書が1つの曲のように静と動のコントラストが心地よい。また、一見無意味に見えた前半の描写1つ1つが、何かしらの伏線だったりと奥深い。

ネットの書評では賛否両論だが、事前情報やノイズを何も得なければ十分堪能できる。

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