本日の1冊: イスラム教入門 (岩波新書)
イスラム教入門 (岩波新書) 中村 広治郎 岩波書店 1998-01-20 売り上げランキング : 154278 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「入門」とあるが、池上氏の「大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」 (講談社プラスアルファ新書)」と比べるとより歴史やユダヤ教・キリスト教との関係など、ある程度の知識を要するものの、より深い内容であった(そもそも、池上氏の著書と比較するのが間違いかも知れないが。。。)
歴史、教えや行い---即ち六信五行(※)、分派の違い、法的規範や政治との関係、原理主義との関係など、幅広く、主観なく描かれていて、教養としての知識は得られるのではないだろうか。
イスラム法として政治にも入り込んでいることがあるから、例えば女性の扱いなど、時代の変化にそぐわなくなってきていたり、あるいは過激派原理主義のような問題も出るけれど、同じイスラム教でも国によって全く異なっていてそれは一部でしかないこと、それが理解できるだけでも、本書の価値はある。
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