本日の1冊: 竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫) 司馬 遼太郎 文藝春秋 1998-10-09 売り上げランキング : 7639 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
単なる剣豪、変わり者だった竜馬が、倒幕に向かって駆けてゆく。いや、倒幕と言うよりも、むしろ新しい日本の創造にというべきだろうか。事実、倒幕を唱える者は竜馬以外にも居たようだが、議会の制定、法治国家など、倒幕の先を見ていた者は皆無だった模様。
薩長同盟は着々と倒幕に向けて力を蓄えていき、自ら起こした海援隊も幕府相手に火を噴き始める。かつて脱藩した土佐も巻き込み、さらに倒幕と血気盛んな連中の中にあって大政奉還という奇手を考え出す。プライドや自分の考えに固持せず、身内・世に迎合することなく、目指す世界へ向けてひたすらな実直さこそ、竜馬が現代でも人々を魅了する所以か。
余談だが、船に見せられ、手に入れた際には子供のように喜び、沈んだり没収された際には家族を失うように悲しむ姿に共感を覚える。自分の場合、差し詰め飛行機だろうか。。。
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