本日の1冊: 生き方―人間として一番大切なこと

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生き方―人間として一番大切なこと生き方―人間として一番大切なこと
稲盛 和夫

サンマーク出版 2004-07
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京セラ、KDDIを育てた著者(ちなみに、本書の執筆はJAL再建に関わる前)が、人生の哲学について語る。

仏門に身を置いただけあり、その考え方は道徳的であり、「心」に重きを置く。目先の利益に惑わされず、他利を考えるその姿勢には、一経営者を超えて、タイトルの通り生き方として学ぶ点が多い。
一方、道徳的と言っても、決して仕事を軽視しているわけではない。むしろ、仕事を如何に楽しめるかで人生の輝きが決まる、集中して没頭すべきという、厳しい一面も伺わせる。

少し気になったのは、”日本人は「美しい心」を失ってしまった"のように過去を美化する点があること、仏教の三毒として”妬み”をあげること(これは煩悩の1つであるが、仏典の三毒は「貪・瞋・癡」で違う)。


以下、備忘録として。

・楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
好きな英語のフレーズで「Think Positive, Simulate Negative」があるが、これは同等のことを言っている上に、さらに実行時について言及されており、心に残った

・西郷隆盛も、「徳高き者には位を、功績多き者には報奨を」と述べています。
前の会社含め、能力・人間性と功績を一緒に評価する人事制度は多いが、所謂ピーターの法則となる。100年以上前に、両者を区別する人事制度を考案していた人がいたと、正直驚きを覚えた。

・心を磨き、高めるには、日々の生活の中の精進が大切であると言うこと(略)。布施、持戒(じかい)、精進、忍辱(にんにく)、禅定、智恵というお釈迦様の説いた「六波羅蜜(ろくはらみつ)

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