本日の1冊: 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)
原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書) | |
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原発のイメージ作りがどのように作られてきたか、CIAと政治への権力欲強い読売新聞社主・正力の駆け引き、ディズニーの利用などを公開されたCIA資料を基に明かされる。
2度の原爆投下、第五福竜丸事件と原爆・水爆共に初の被爆者を出した日本で、なぜほど原子力が夢のエネルギーとしてもてはやされたのか。1人の日本人とアメリカCIAの思惑が緻密に描かれている。ディズニーも巻き込んだアメリカのイメージ醸成、読売新聞・日本テレビとマスコミを思うがままに操作する正力。
テレビなどマスコミはおろか、ディズニーランドでさえプロパガンダとして機能していたという事実。原発賛成、あるいは反対と感情的に言うは易し。どちらにせよ、まずは過去の歴史を知ることは必須であると痛感した。と同時に、今まさに報道されている内容もどういう意図を含んでいるか、考える教材にもなる。
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