本日の1冊: 観想力 空気はなぜ透明か

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観想力 空気はなぜ透明か
観想力 空気はなぜ透明か三谷 宏治

東洋経済新報社 2006-10-20
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主題の”空気はなぜ透明か”はアクセンチュアの採用面接で三谷氏が課したお題とのこと(P.1)。発想力や、はてはなぞなぞのように捉えてしまいそうだが、アクセンチュアの面接課題、かつ三谷宏治氏の著書とあり、そこには至って普遍的で論理的な展開が成される。

常識に囚われず、本質を見抜くか。著者はそのためのポイントを「視点」、高さの「視座」、見通し方の「切り口」と説き、その力を「観想力」と名付けている。前半でそのポイントの説明や各分野の(将棋の羽生名人など)言葉を引用、後半には種々のビジネス成功モデルのケーススタディ、最後に2×2のマトリクスツールの解説と続く。

難しいことを簡単に、深く、面白くまとめられた内容は感銘の限り。なぜもっと早く手に取らなかったのだろうと思う。

余談ながら、世間一般ではクラウゼヴィッツ的な理論はなかなか理解されない。しかし、正しい視点を持つトレーニングの1つと記された”無定形に知識ベースを拡げる --- 乱読のススメ”(P.179)のような論調は、クラウゼヴィッツ理論を頼る者としては嬉しいと共に心強い。

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