本日の1冊: 日本経済の奇妙な常識 (講談社現代新書)

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日本経済の奇妙な常識 (講談社現代新書)日本経済の奇妙な常識 (講談社現代新書)
吉本 佳生

講談社 2011-10-18
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なぜ格下げされたアメリカ国債の金利が下がるのか、1ドル80円は円高か、円高是正は正当か、日本のデフレはマクロ経済の根本問題だ、デフレ脱却のために金融緩和が必要、、、などなど、通常のニュースでさも当然のように論じられている様々な点について問題提起する。その1点1点が、わかりやすく図解されており、マクロ・グローバル経済の入門書的な位置づけとして、新聞の横に置いておきたくなるほど有益だった。

本書が刊行されたのは2011年10月だが、アベノミクスが騒がれているまさに今、その妥当性について考える参考書となろう。一部報道である1ドル80円を歴史的円高というのは間違いで、時代とともに通貨の価値がそれぞれ変動するので、それを補正する実質実効レートで図ると円安(P.165)である、そして、絶対値でみると明治の時代に円を導入したときは1ドル1円だったという点は個人的にトリビア的事実だった。

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