本日の1冊: 「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫)
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”世界のどこに放り出されても生きていける裸一貫になっても自分で飯を食っていける---。そうした「生存力」をつけさせることが、教育の最大の目的だと私は思っています。”
本編は15年前の執筆ながら、21世紀が「答えのない時代」として”暗記するほどバカになる”、”「勉強するよりゲームをやれ」”、”人生は「ファイナルファンタジー」など独創的な価値観を見せ、先見の明を示す(最も、重箱の隅をつつくようなことを言えば、15年後の今日でゲームが生存力に繋がるかは疑問だが)。実際、2人の子供達は大学を中退しつつも、それぞれ独立して会社を興したりしている。
では実際の中身はいろいろ書いているが、最も論理的で納得したのは、第1章の”愛情は時間ではかれる”であった。いくら子供らを大切に思っていても、忙しさを理由にしていてはダメで、どれだけ自分の時間を割いたかが重要。時間は唯一全ての人に公平な資源であり、だからこそ、時間配分でその人の人生のプライオリティが表されると、改めて考えさせられる。
全体通してロジックより氏の思い・情熱が強く感じる(最後に2人の息子のインタビューからも、親の想いが先行し過ぎていると感じる場面がある)が、最後の章を読んで納得する。そう、この本は、まだ見ぬ孫に向けたメッセージだったのだから。
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