本日の1冊: 最強の人生時間術(祥伝社新書247)

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最強の人生時間術(祥伝社新書247)最強の人生時間術(祥伝社新書247)
齋藤 孝

祥伝社 2011-09-02
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普通の時間管理術の本と異なるのは、タイトルにもあるとおり、人生、それも30歳からをターゲットにしている。P.39にある図が全てを物語っているのだが、人生30から4つに区切って説明している。そして人生では2つの山を築くよう提唱しており、即ち、45歳頃をピークの仕事人生の山と、60から70歳をピークとした自由を満喫する人生の山。前者は効率よくひたすら量をこなして仕事に集中し、後者は健康にも気遣いながら生活や文化とのバランスをとっていく。一見相反する2つの山の谷間、45~60歳にいかにうまくギアチェンジするかが、その後のQOL(人生の質)に重要であると説く。

一心不乱に仕事に打ち込む必要性を肯定しつつ、長い人生で考えたときにはそれだけでは不健康や老後の焦燥感など不幸せになる可能性を示唆され、人生全体を見渡していつどのように過ごし、そのためにいつ何をすべきか。文量の少ない新書ながら、いや、少ない新書だからこそ、人生という長期スパンを俯瞰して考えさせられる。


以下、備忘メモ

明治の文豪・幸田露伴は娘の幸田文に家事を教えるとき、「家事というのは追われてはいけない、こちらから追って、追って、追いまくるのだ」ということを言っています。(P.44)

家事だけでなく、物事の対処の考え方として、奥深い。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2012年8月11日 01:11.

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