セミナー: ガー・レイノルズ シンプルプレゼンのテクニック

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Amazon.comで「プレゼンテーション Zen」が年間売り上げ3位に輝いたガー・レイノルズ(Garr Reynolds)氏のプレゼン・テクニックセミナー。会社に費用を出してもらい、参加。
住友電工、Apple、そして現在は関西外大で助教授という経歴の持ち主で、茶道、空手等日本に対する見識・興味が深い(しかし日本語は単語+少しのフレーズ程度)。特に、「禅」と、Appleで研究したスティーブ・ジョブズのプレゼンを融合したプレゼンテクニックは非常に興味深い。

12:00~17:00とほぼ半日で、論理的な説明からテクニック、それらを体感的に実感させるためのネタ(アメリカのCMやスターウォーズなどを多様)が満載、グループワークなどを織り込みながら最後まで集中力を途切れさせない内容だった。
まず、"(Microsoft) PowerPoint is not the presentation."で始まる。箇条書きで始めてしまうことから、結果、見る人に分かりにくいものとなってしまう。本質は何かを、Analogで作る。Simpleにする。

特に興味深かったのが、Simplistic と Simplicity を勘違いするなと言うこと。要は、シンプルが自分勝手か、相手のためかと言うこと。前者の例が複雑な日本のケータイ、後者がiPhone。これはプレゼンだけでなく、様々な場面であり得る。
デザインと言うことで写真のテクニックなども紹介されている。

参加者はほとんど日本人で、企業の教育担当者の方から、外国の行政で働いている方、企業経営者など様々な人種がいる。(内容が内容だけに、iPhone率が非常に高かった。)
参加費が約3万円ということもあり、会社参加の方含め冷やかしでの参加が見られなかったのも特徴。
内容は

プレゼンテーション Zen デザイン
プレゼンテーション Zen デザインGarr Reynolds ガー・レイノルズ 熊谷 小百合

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star泥鰌
starニューヨーク出張直前に買いました
starデザインを考えないと

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がベースとなっており、その中からピックアップされている。本書がテキストとして配られるが、セミナー中は特に参照したりはしなかった。こういう類のセミナーでは情報量の多いテキストに目を奪われがちだが、とにかくレイノルズ氏のプレゼンテーションが体で、声で、五感に訴えてくるので一度もそのようなことがなかった。

常に満足度・実用度の高いセミナーだった。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2010年10月 3日 22:06.

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