本日の1冊: 日本人へ リーダー篇 (文春新書)

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日本人へ リーダー篇 (文春新書)
日本人へ リーダー篇 (文春新書)塩野 七生

文藝春秋 2010-05-19
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おすすめ平均 star
star本にする理由は?
star「カッサンドラ」の予言にならなけば良いと思うが...
star少し古いですが

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文藝春秋の連載が書籍化。必ずしも1冊の本としてストーリー・結論があるわけではないので、そうしたものを想像して読むと予想外である。

個々のストーリーは、塩野 七生 だけあり古代ローマの事例が多分に紹介されているのだが、まさに日本では、身近なことでは、自分のことでは、とはっとさせられる事が多い。


500年続いた古代ローマの滅亡について、弱体化し始めた3世紀頃からの記述。
人を代えようと、(中略)やらねばならないことはもはやはっきりしている。(P.39)
なぜか、機器の時代は、指導者が頻繁に替わる。首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るのであろうか。だがこれは、夢であって現実ではない。(P.40)

このフレーズだけを読めば、現代日本のことかと錯覚する。

人間にも年齢があるのに似て、組織にも、そして国家にも年齢があるのだと。(P.48)

自己反省は、絶対に一人で成されねばならない。決断を下すのも孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。(P.109)

こうしたメッセージが歴史を題材に発せられているだけに、烈につきささる。

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