本日の1冊: この国は議員にいくら使うのか―高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議 (角川SSC新書)

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この国は議員にいくら使うのか―高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議 (角川SSC新書)この国は議員にいくら使うのか―高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議 (角川SSC新書)
河村 たかし

角川SSコミュニケーションズ 2008-09-10
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野々村竜太郎・元兵庫県議で注目されている政務活動費をはじめ、議員のお金。本書では、国から地方まで、議員報酬から文書通信交通滞在費、議員年金に議員宿舎など議員と言われる人達の特権を経緯から現状の詳細まで示し、必要性を問う。そして、ボランティア型議員を提唱、実際に費用弁償(議会に出席した日数分、日当を出す)方式を採用した福島県矢祭町議会を紹介する。

驚きは、特権を辞した議員に対する同調圧力と、それに抗した場合の仕打ち。著者は周りから異端児扱いされていたと言うが、運転手付き黒塗り高級車の使用を断ったときに委員長を解任されたという。無駄を排除するという信念は、個人では生半可な覚悟では太刀打ちできない現状に絶望感すら覚える。

ではどうするか、ということで著者はボランティア議員を提言するわけだが、それに対しては疑問。と言うのも、単に議員のお金を排除することで、都知事に立候補した細川・小泉元首相組のように、お金に興味がなく思想がおかしい人ばかりになっても困る。まずはお金が掛かりすぎる選挙の仕組み(インターネットの活用)から始まり、最後は有権者が どれだけ興味を持ち、厳しくウォッチしているかにかかる気がする。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2014年7月19日 04:13.

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