本日の1冊: 直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた

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直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた
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社長自らが創立した会社や自伝を本にすると得てして自己満足の類になりがちだが、本書は全く違った。

前半はライフネット生命を起こすことになったきっかけから実際に設立までの奮闘記を生命保険会社の理想やライフネット生命の理念を織り交ぜながらおもしろおかしく、後半は自らの人生を簡潔にまとめているのだが、その中には参考になるフレーズがいっぱい詰まっていた。以下、ちょっとした逸話から参考になる言葉など、個人的な備忘録がてら記す。

・基幹システムに採用したCSCのLIFE/JというパッケージはSBIアクサ生命も採用していた。P.53

・ライフネット生命における手術の定義を「健康保険法等に基づき厚生労働省が定める医科診療報酬点数表」に合わせ、給付対象判定に関して争点の余地を排除した。P.74

・ライフネット生命のマニフェスト(詳細割愛)。P.85

・至言として引用している、完了の後藤田正晴氏が若い官僚に向けたスピーチから「諸君は、上司を自分の言葉で説得できなければ、自分を無能だと思いなさい。なぜなら、上司の方が職務範囲が広く、細部まで目が届かないのであるから。また、お茶くみのおばさんに可愛がられなければ、決して偉くなろうとは思ってはいけない。なぜなら、失う物がない彼女たちは、諸君の人間性を一番よく見ているのだから。」P.155

・著者が中国の人に言われた言葉「中国は、国家の原則は社会主義、金融政策の原則は至上主義。日本は、国家の原則は資本主義、でも金融政策は社会主義」P.162

・スイス銀行のマルセル・オスペル頭取は(「レイオフは従業員を犠牲にしているのではないか。」という問いに対する回答として)「ポストが与えられない人間を組織内に抱えていれば、彼は、無為に歳を重ねるだけです。飼い殺しほど非人間的なことはありません。すぐクビにして、彼に新しいチャレンジの機会を与えるべきです。」P.166

・部下が「どうしましょう。決めてください」と相談してきたら追い返す。「こういう状況で、対案としては、A案とB案があります。私はこういう理由でA案の方がいいと思いますが、これでいいかどうか決めてください」と言ってきたときだけ、相談に乗る。P.171

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