歴史: 2014年5月 Archives
世界の特殊部隊作戦史1970-2011 ナイジェル カウソーン 友清 仁 Nigel Cawthorne 原書房 2012-12-07 売り上げランキング : 194486 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
文字通り1970年から2011年オサマビンラディン暗殺まで、主に米英特殊部隊の作戦を31収録する。中には映画化された「ブラックホーク・ダウン」や、本「アフガン、たった一人の生還」になっている話なども含まれていて、1つ1つは短いものの、内容は濃い。
とても残念なのが、飛行機の名前や単位など、誤りが多い。かなりの頻度で遭遇するため、読む者の腰を折る。
飛行機技術の歴史 Jr.,ジョン・D. アンダーソン Jr.,John D. Anderson 京都大学学術出版会 2013-12-18 売り上げランキング : 177792 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ライト兄弟からジェット機まで、飛行機技術の歴史が凝縮されている1冊。少々効果だが、イラストや写真も多用されていて、専門の知識がなくても興味あれば十分堪能できる。
飛行機にロマンを感じる人なら、間違いなくお薦め。
マッキンゼー―――世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密 ダフ・マクドナルド 日暮 雅通 ダイヤモンド社 2013-09-21 売り上げランキング : 22155 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
マッキンゼーの設立から今日まで、成長や変遷の経緯を時のMD(マネージングディレクター)を中心に纏めている。”秘密”という日本の副題から実際の案件の詳細や裏話を期待させられるが、どちらかというと歴史的な話なので原題の”Story”の方が近い。また、大前研一氏についてもマッキンゼーとしての評価が詳しい。
100年単位でマッキンゼーの歴史を知ることで、経営の複雑さを考えさせられる。即ち、昔はクライアントの業績を躍進させていたものの、今では必ずしもそうなっていない。ではなぜ、企業はマッキンゼーを雇うのか---フォーチュントップ100の2/3がマッキンゼーのクライアントだという。本書ではその解が、マッキンゼーを雇うことがステータスであり企業のブランドイメージであるという。だからこそ、BCGやアクセンチュアなどと違い高額フィーを維持し続けているのだろう。
最後には、ITに乗り遅れ苦戦を強いられていること、クライアントのためになっているのか疑問を呈して終わる。