映画原作: 2010年10月 Archives
アフガン、たった一人の生還 | |
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US NAVY SEALs 隊員によって書かれたノンフィクションで、SEALsの内面がよく分かる1冊。前半は著者がSEALsになるまでの訓練過程を、後半では任務のためアフガンに潜入して帰還するまでを描く。
前半の過酷な訓練の様子は、何日も徹夜で過ごす訓練など、体力自慢の選りすぐりですら続々と脱落するほど過酷。しかしながら、そんな中でもSEALsの考え方は普遍的な事象として参考になることも多い。例えば、以下の内容はSEALsのような特殊部隊・隊員になるわけでなくても、納得できる。
「先のことを心配し、どれだけ耐えられるだろうかなどと考えて、逃げ出す計画を立て始めてはならない。(略) ただその日一日を耐え抜け。そうすれば、きみたちの先には輝かしいキャリアが待っている」(P.148)
後半は、アフガンに派兵され、4人のチームで敵地に潜入することとなる。そして1人のアフガン少年に見つかるところから大きく状況が変わる。その少年を逃すか著者・チーム内でも葛藤があるわけだが(もちろん、ジュネーブ協定や世論は当然として軍のルールでも非戦闘員の攻撃は許されないのだが)、逃す。その結果、通報され、200人ほどの敵に攻撃されることとなる。
映画化もされるようで(日本での公開は不明)、440ページ以上もあるが内容的にはテンポ良く読める。
2015/1/4追記
邦題「ローン・サバイバー」として公開。
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野性の証明 (角川文庫) | |
森村 誠一 角川書店 2004-07 売り上げランキング : 204439 おすすめ平均 ラストは納得できない へー、こういう話だったのか 夢中で読みました。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
とある村で発生した猟奇殺人事件と、犠牲になった女性、及び生き残りの少女。ある一族に牛耳られている町へやってきた保険外交員。その町で働く女性。何の関係もなさそうな彼・彼女ら、事件が絡み合っていき、最後には意外な事実が。
「証明」シリーズの1冊(とは言っても、それぞれにストーリーに関連はない)。
「人間の証明」と比較すると、どこか古さやストーリー展開の強引さ、描画に青臭さが感じられる。とは言え、数の、一見何の関連性もない事象が最後1点に向かって収束するストーリー展開は相変わらずで、読む者を惹きつける。
c.f. 人間の証明