自己啓発: 2014年3月 Archives
読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 立花 隆 文藝春秋 2013-12-09 売り上げランキング : 59633 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
立花 隆氏の書評本は初めて読んだが、本の選択眼にただただ唸らされる。政治、時事、歴史、経済、事件、エロス、対象とする本の分野も半端ない。気付けば、amazonのカートが何冊も増えている。。。
石田英敬(東大図書館副館長)との対談も面白い。電子書籍など新たな技術に対して、本は、図書館はどうあるべきか、なるか。バーチャル図書館、ソーシャルリーディングなどなど、その先見性と想像力に唸らされる。
読書好きならいろんな意味で興奮を覚える1冊。
7日で身につく 正しい文章の書き方 高橋 廣敏 総合法令出版 2013-05-21 売り上げランキング : 38090 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本語の使い方を非常に分かりやすく解説している。代々木ゼミナールの人気トップ講師と言うのも納得。
「てにをは」や句読点など基本的なことから、細かい助詞の使い分けを具体的に、イメージとともに示す。例えば「ので」と「から」の違い
・「ので」は客観的な因果関係
例:液状化しているので、ここの地区は危険だ。
・「から」は主観的な因果関係
例:料理が美味しいから、その店に通っている。
や「で」と「に」の違いなど、普段何気なく使いがちな言葉の使い方を考えさせられる。
・「で」は期限
例:図書館は20時で閉館です。(20時まで開いている)
・「に」は時点
例:図書館は20時に閉館です。(20時丁度に閉まる)
論文や企画書の他、ブログやSNSなど、活用先は幅広い。
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交渉というゲームを研究結果から理論構築した1冊。単に理論だけではなく、1978年キャンプデービッドでの中東和平や、1981年イラン人質奪還作戦などでも適用されていることから、経営学等で習得コースになっているのも納得する。
人と問題を切り離す、立場でなく利害に注目するといった原理原則から、相手のパターンや出方に応じた戦術など、人間関係に絡む全ての活動に有益である。こうした理論武装したアメリカに対し、空気や感情・立場で交渉をしていた日本が、1980年代の貿易摩擦などでいいようにされたのも頷ける。
名著ではあるが、如何せん、古いのが気になる。一応”新版”とあるが、今では”BATNA”として有名な単語を”不調時対策案”と訳されていて、一瞬、理解が進まなかった。