自己啓発: 2013年12月 Archives

未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
ティナ・シーリグ 高遠裕子

阪急コミュニケーションズ 2012-05-31
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20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」の著者による続編。本書では、タイトルの通り未来を主体的に作る、クリエティビティの磨き方を説く。

著者によるとイノベーティブな思考には、3つの内的要因(知識、姿勢、想像力)と3つの外的要因(資源、環境、文化)を内から外、外から内につなげる相関性が重要とのこと。そして事例を多々交えながら、人々がどうやって月並みの発想を打ち破ったか紹介する。

イノベーティブは才能によるところが大きいと考えられがちだが、本書を読むと鍛えられることがわかる。例えば最初の方(P.12~)で、名札をデザインし直すという課題を学生に与える。当初はただ、目下の不満(=字が小さい)のみを対応するのみなのだが、名札の役割、もっと言うと何を求めているかを考え抜くことで、Tシャツになったりイヤホンになっていく(詳細は本書参照いただきたい)。

日本人は決まった仕様のものを作ったり改善は得意だが、新たな物を作り出す能力が弱いと言われて久しい。単に技術至上主義の物作りだけで立ち行かなくなるのは自明であり、今後は付加価値を如何につけるかということに苦心していかなければいけない中、とても参考になる1冊である。
一瞬で大切なことを伝える技術一瞬で大切なことを伝える技術
三谷 宏治

かんき出版 2011-11-11
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BCG・アクセンチュアという経歴をもち、今はIT虎ノ門大学院で教壇に立つこの著者は、どうして、ここまで物事をシンプルにできるのだろう。

MECEなどロジカルシンキングも、この著者にかかれば「塊」「つながり」という単語で表現する。重要な事を話す考え方は、「重み」と「差」のみと言い切る(詳細は、本書を参照されたく、ここでは言及しない)。

ただ、ロジカルシンキングをこれだけ簡単にされても、悲しいかな、人間はすぐに忘れてしまう。また、覚えていても、知っているのと実践できるに雲泥の差があるのは言うまでもない。