ビジネス書: 2012年4月 Archives

コンサルタントの仕事力 (朝日新書)コンサルタントの仕事力 (朝日新書)
小宮一慶

朝日新聞出版 2011-11-11
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小宮一慶氏が経営コンサルタントとしての姿勢を書いた1冊。コンサルタントとは何か、そのスキルを「話を聞く」「理解する」「関連づける」「話す力」「書く力」「説得する力」の6つに定義し、勉強法、行動力、時間の使い方について具体的に解説する。本書を通じて非常に感銘を受けたのが、氏が圧倒的に顧客主義であること。また、会社の状況を把握するのに清掃や挨拶で見る、というのも興味深い。

最も本書から得られたポイントは、原理原則を持つ、そのための手段として古典を読むと言うこと(P.103)。いくつかのサンプルとして、『論語』、及び『論語の活学』(プレジデント社)、松本幸之助氏の『道をひらく』、渋沢栄一翁の『論語と算盤』をあげている。また、何が人を動かすか理解するために心理学を学ぶという点で、『9つの性格』(PHP研究所)をあげている(P.117)。

起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
磯崎 哲也

日本実業出版社 2010-09-30
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起業とベンチャーファイナンスについて、わかりやすくまとまっている本。そもそも起業にまつわるお金について(やるかどうは別として)情報が非常に限られる中、こうして本にまとまっていると言うだけで価値ある。一般的な会計知識よりも、ストックオプションや反社会勢力による上場拒否リスク、ベンチャーキャピタルとの関係、起業者の株保有割合、、などなど落とし穴含め実務的な話が多い。
内容と関係ないが、非常にニッチな分野の本と思われるもamazonでの売り上げ・評価数の多さが目を見張る。