ビジネス書: 2009年10月 Archives

相手の期待値を見抜き、(「回答」ではなく)「解答」することとはどういうことか。20万部突破の『コンサルタントの「質問力」』著者による、「コンサルタント」シリーズの最新刊 。

コンサルタントの「解答力」 (PHPビジネス新書)
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PHP研究所 2009-09-19
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star知的アウトプットのための思考法とスキルを学べる。でもちょっと・・・
star相手軸に立つことが大事
star意外な盲点が突いてある

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相手目線に立った解答、言葉に出ない期待値を見抜く、などコンサルタントに限らず重要な対人スキルを筆者の経験を基に解説。今回も著者の経験や引用など多く、参考になりつつ楽しめる。しかし、前作までと異なり所謂コンサル技法の解説等は省かれているため、純粋に各種フレームワークを学ぶには「現場力」「質問力」の方が適している。

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)
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ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-03-01
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star読みやすいし、実践しやすい
star経済的短期には有効。
star結構ハードル高いよ和代さん

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今では数多くの書を出している著者だが、本人も認めている通り初期の原本ともいうべき1冊で、以降の主張がほぼもうらされている。現在よりもフェミニズム的な傾向が強く、また読む人全員がその生き方に共感できるかは疑問だが、少なくとも学習の継続による自己向上、仏教の三毒を著者なりにアレンジしたと思われる「怒らない・妬まない・愚痴らない」など、少なくとも読んだ人はポジティブに行こうと思うだろう。テンポ良く読めるので、肩肘張らずに読める。

本日の1冊: 目立つ力

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 内容紹介
◎インターネットにつながっていると、私は、まるで機動戦士ガンダムでアムロがモビルスーツを操っているような気分になります。
インターネットを自己表現に使わない人生など、私にはもう考えられません。
ぜひ、みなさんもこの感覚を一刻も早く共有し、
「人生のモビルスーツ」を手に入れてください。


目立つ力 (小学館101新書 49)
目立つ力 (小学館101新書 49)勝間 和代

小学館 2009-10-01
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”自分の思考を可視化する”手段としてWebは廉価であり、かつフィードバックを得やすいので、

・思考のプロセスが習慣化
・他人に自分を理解してもらうのが早い

と言ったメリットの解説と、Web2.0以降(特にブログ)についての解説・アドバイス本。尚、先日のセミナーの話によると著者はTwitterを全面に書きたかったらしいが、「ブログでさえまだまだ、Twitterなど日本ではまだまだなのでやめてくれ」と出版社からストップがかかったとか。

参考書籍・引用等を多数紹介する著者だが、本書でもいろいろ紹介。ちなみに、「ホッテントリメーカー」(P.170)を知っただけでも、本書の価値はあった。

尚、こういう類の書類は時流に左右されやすいので、10年後には、もしかしたら全く役に立たなくなってしまうかもしれない。

身の周りの人間関係は実はすべて自分が原因で引き起こしていることに気づかせてくれる『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。本書を読み進めるうちに家庭や職場での人間関係を深め十分な成果を出せる環境を作る方法を学べる。全米ビジネス書ベストセラー。

Leadership and Self-Deception の翻訳版。

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法


大和書房 2006-10-19
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おすすめ平均 star
star主人公とともに考える。
starいい意味で題名に騙された。
star苦しかった。

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(本自体の感想は原書側を参照) 

装丁含め、本としてはシンプルで価格を考えると手に取られにくいのでは?などと余計な心配をしてしまうが、読みやすく、考えさせられ、参考になる1冊。ストーリーは主人公がカウンセリング形式で講義を受けるのだが、原書のホワイトボードへ手書きしているようなイラストがマンガのような挿絵になっており、読み手を物語の中に引きつける力は弱まっているように感じる。

 

 評論家になり下がったスタッフ集団でも、アイデアを花火のように打ち上げるだけの一匹狼でもない。組織の中にあって、企業の頭取脳中枢として戦略的行動方針をつくりだし、それをラインに実行させる独特の力をもつ「企業参謀」集団──その存在が命運を決める。 

企業参謀 (講談社文庫)
企業参謀 (講談社文庫)
講談社 1985-10
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star脳内解剖?
star470円という値段、第二章まで読めば充分でしょう
star入門書の王道

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1985年著だけあり、掲載されているサンプル例題、環境など幾分古いところも散見されるが、問題解決のための方法論(P.36~)、財務諸表の解説から中期目標の設定、PPM(P.95~)の解説など基本となる部分も多い。個々のツール・方法論については、より分かりやすい本が多数出ているが、入門書の1冊として有名なため必読の価値あるのもまた事実。