飛行機: 2010年3月 Archives
3月27日(土)、横田の管制官(USAF)始め、C-130のパイロット等による横田管制エリアに関する講習会に参加。横田のオペレーションからパイロット向け情報、昨年に新しくなった管制システム等を裏話含め、最後にはQ&Aタイム含めて内容の濃い2時間。以下、備忘録兼ねて個人メモ。
・Position Report(管制官への位置通報)について、今回説明を行っている管制官は在日経験が長いためある程度Localの地名も理解しているが、アメリカから赴任したばかりの人などは理解していない。そのため、極力Major Airportを起点に方位+距離が望ましい。
・Honda A/PのParachute Jumpを行う航空機は、Honda Localの他にもYokotaへ実施前(5分後等)にReportしている。
・Atsugi GCA(Ground Controlled Approach)はVFRをモニターしていない。→厚木飛行場近辺もVFRは横田にContact。
・横田は月曜日-金曜日の8am-4pmはASDF(航空自衛官)も待機しているので、日本語対応も可能。
・日本が使用している世界標準の航空ルール(ICAO)ではなく、アメリカ(FAA)の方式で管制。
・VFRのSquawkは54xx(厚木は52xx)。→FAA方式の12xxに一時変更したが、昨年導入した新システムが対応していないため。
・YOKOTAのRader/RadioのMVAC(死角)
・YOKOTA空域の混雑状況(月-金の9am-6pm)
ライト兄弟のフライト100周年(2003年)と時を同じくして、クレジットカードサイズのプラスチック製に変更されたCertificate(技能証明書)だが、以前の紙製のものはついに3月末で失効することに。
http://www.faa.gov/licenses_certificates/airmen_certification/expiring_paper_certificates/
対処には、$2で更新(再発行)が必要。
エアライン・クライシス―なぜ信じられない事故が起こるのか (平凡社新書) | |
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今昔東西、様々な航空事故を紹介。が、本としては話の流れに論理性がなく、個々の事故の分析も軽薄。
まず論理性という意味で、話の始まりが”クライシスの始まり”ということで9.11によって航空の安全が覆されたと謳っている。にもかかわらず、本編は過去の”信じられない”事故の事例紹介や、古い機体の危険性・特定の機体の結果説明に終始する。そして話の結末も、局所的な結論である。
個々の事故では、因果関係が確定していない物や、恣意的な報道等をそのまま掲載しており、多面的な分析がほとんどなされていない。例えばB777のために洋上飛行ルールをFAAが規制緩和した点を、エアバスが安全性をないがしろにしていると批判した点について、”もしエアバスの主張が正しければとんでもないことである”と早急に結論づけている。しかし、(アメリカのメーカーよりなルール変更の是非は別として)ルール変更による事故が2010/3現在、出ていない点からもルール変更による危険性の増加は認められない。
その他、気になる点多数で、残念な内容だった。