一考: 大塚家具の騒動に関する日経コメントについて

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2015.2.28付けの日経朝刊一面、春秋で大塚家具について述べていた。最後の一文に違和感があったので、思うところを記す。まずはその日経の記載について、最後の方を抜粋する。

企業価値の下落など過酷な運命に直面するのは、社員や株主である。親子の争いは、まず家庭で解決して欲しい。


引っかかったのは下線部分。親子といえども、両者共に経営陣。その対立を家庭で解決される方が、たまったものじゃない。以前のオリンパスのように、裏でうやむやにするよりは、きっちりと論点を出すべきである。今回の対立の中身はさておき、経営方針を巡る決着の仕方として、きちんと proxy fight に持って行ったのはあるべき姿ではないだろうか。

本日、さっそく大塚久美子社長は中期経営計画を発表した。ターゲットが明確になった戦略を立てられており、株主へのリップサービスも内包されている。

それを受けての市場はと言うと・・・少なくとも、日経の心配は杞憂と言える。

20150302_大塚家具株価.jpg

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