本日の1冊: エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)
エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫) 河邑 厚徳 グループ現代 講談社 2011-03-22 売り上げランキング : 18619 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「はてしない物語(Never Ending Story)」や「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデの晩年に考えていたお金の本質を、インタビュー内容を基にした書籍。
お金の用途が物品交換の手段と、資産として言わばゲームと2種類あることを問題視する。ピケティの「21世紀の資本論」で実証された、お金が利子を生むことで格差が拡大することを問題提起し、思想家シルビオ・ゲゼルが述べた老化する(減価する)お金など、ユニークな解決方法を提唱する。
思想は非常に共感する一方、成功例は狭いコミュニティの話で有り、グローバルになれば、例え減価するお金を導入しても別の商品へ資産・資本が流れるだけではないかと感じる。一方で、大前研一氏も述べていたが、資産税は有効なのではないだろうか。
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