本日の1冊: アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)

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アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
岸見 一郎

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今、ホットなアドラー。本書はアドラーの経歴や著作など人物像、アドラー心理学の理論や育児・教育論(アドラーはパーソナリティだけでなく、子供の教育についても深く研究している)など、入門書とありながらアドラーについて一通りの知識を得られる。「嫌われる勇気」のように興味そそらるようにエッセンスを抽出した本もマーケティング的にはありだと思うが、そのような本だけでは本質を得られないと感じた。

例えば「嫌われる勇気」では”他人の課題”を説明し、他人を気にしない自立の必要性を諭す。一方で、アドラーは他者貢献や他人への信頼について言及しており、決して個々が独立して生きていけるわけではなく、他人と関わらなければ生きていないことを言っている---「嫌われる勇気」だけを読んだ人の感想は、他人と境界を作るべきと捉えた人が多かったので、気になっている。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2014年8月12日 21:17.

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