本日の1冊: 全身がん政治家

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全身がん政治家全身がん政治家
与謝野 馨 青木 直美

文藝春秋 2012-06-22
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こんなにすごい人だったのか。これを読んでの、素直な感想である。

与謝野氏は、39歳の初告知から35年間で4つのガン、3度の再発を経験しつつも、閣僚など政治家として要職をこなしてきたという。中でも圧巻は、平成21年8月の麻生内閣解散に伴う選挙。全身麻酔の手術から1日も経たず、点滴のまま選挙カーで演説をしていたという。並大抵の気力、信念でなければなしえないだろう。

ガンの闘病記としても、客観的に病気を見つめ、医師を信頼し、腹をくくる態度は、敬服に値する。35年間も戦っているだけあり、ガンは39歳の初告知の時代はガン=死だったが、今では直る病気という言葉に重みを感じる。

以下、備忘録まで。
古代ギリシアの哲学者・アリストテレスの思想の中に、いい文章があります。
「政治の形態は、専制君主制と、寡頭制(少ない数の集団指導制)、デモクラシーの三つ。それぞれいいようで欠点がある。続けていくと最後には危機に陥る」と。
 たとえば、デモクラシーを続けると、民衆の言うことばかり聞くようになります。(P.195~)

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This page contains a single entry by Yuki published on 2014年5月28日 23:42.

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