本日の1冊: 10歳までが勝負!「生きる力」をはぐくむ子育て
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子供に必要なのは「生きる力」、それを要素分解すると「知識や技能を身につけ活用する力」、「学ぶことへのやる気や意欲」、「自分で考える力」、「自分で判断する力」、「自分を表現する力」、「問題を解決し自分で道を切り開いていく力」だと言う。最近の教育論、非認知スキルとも重なる部分多く、共感持てる内容が多かった。
タイトルの”10歳までが勝負”の理由が最後の方(P.187~「つ」のつくうちは神の子)に書かれているのだが、その内容がへぇーであった。つまり、ひとつ、ふたつ、・・・、ここのつと「つ」がつく9歳までは神様が育ててくれるから、大人があまり介入するなと言う。親自身が本を読む、勉強すべきというのは頷くところ。その他にも、ダメなものはダメという、子供部屋で勉強させない、干渉しすぎると子供は伸びない、不自由な経験をさせる、など多くの実績がある話が分かりやすく書かれている。
一方、外遊びを殊更強調されているのは疑問だった。虫や生物に触れる利点はわかるが、それが学力にも影響するのは本当だろうか(真実だとすれば、外遊びが多い昔や、田舎の方が学力が高くなるということになる)。犯罪が多くなっているような印象操作も感じられるが、外遊びの多かった昔の方が少年犯罪は多かったわけで、単に”昔は良かった症候群”に感じられた。
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