本日の1冊: 親と子の「伝える技術」

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親と子の「伝える技術」親と子の「伝える技術」
三谷 宏治

実務教育出版 2013-05-14
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どこかで読んだことあると思えばそのはず、本書は「一瞬で大切なことを伝える技術」の親子版とのこと。前書で書かれていた具体的・抽象的×事象・心象の2×2のフレームワーク(中身は割愛)を、曖昧・ハッキリ×現象・気持ちと言葉を置き換えていたり、寸劇(?)の挿絵写真も多用されており、著者がさらにわかりやすさを追求しているのがわかる。

ほんのさわり程度ではあるが、ハーバード教育大学院のVisible thinking(思考の可視化)の紹介をするなど、ただ軽いだけでなく理論も学べる。

理論というと難しく考えてしまいそうだが、ほめた回数を数える、ルールを紙に貼る、など具体的で簡単なアクションに落とし込んでいて、さらに子供のように”できた”シールまで付録としてある。

近年の非行や若年鬱は、親や周りの大人が過干渉であることが多いというのも興味深い(P.148~)。子育ての目的・目標は何かと答えられる人はどれくらいいるのだろう。つい目先を見てあれもこれも気にしてしまいがちだが、長期的な視点、高い視野を持つように意識したいと、自戒した1冊だった。

以下、読後メモ。
バーバラ・フレドクリソンはポジティブ心理学において、人はポジティブさがネガティブさの3倍を超えると成功すると発見した。但し、ネガティブさも必須。ゼロだと暴走して失敗する。(P.102)

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