本日の1冊: オレたち花のバブル組
オレたち花のバブル組 池井戸 潤 文藝春秋 2008-06-13 売り上げランキング : 47778 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「半沢直樹」シリーズ第2弾。前作で主人公の要望通り、東京中央銀行東京本店営業第二部次長に昇進した半沢直樹。老舗ホテル「伊勢島ホテル」の再建を託された直後、巨額の投資損失が発覚する。さらに、金融庁検査が行われることとなり、ホテルの経営再建計画次第では融資責任まで問われることに・・・
ダイ・ハードの銀行版か、と思うほどピンチが次から次へとやってくる半沢直樹。前作同様にそれらを切り抜けていく様も面白いが、本作では主人公の同期で、かつて病気で休職したことが原因となり第一線を外れて「タミヤ電機」に出向した近藤の話も濃い。「タミヤ電機」が社長・部下であるはずの課長がぐるとなり粉飾や帳簿の改ざんをしていたのに気付いた近藤、冴えなかった人物が、プライドをかけ、復活しながら戦っていく様は、思わず応援したくなる。
前作、あるいは今まで読んだ氏の著作と異なるのが、ラスト。
※以下、ネタバレあり。
近藤が、自身の栄転と引き替えに告発文書を相手に渡すところや、半沢直樹も痛み分けという形でそれなりの処分を受けるなど、意外性も。
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