本日の1冊: 世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業

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世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業
狩野 みき

日本実業出版社 2013-06-22
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本書では、「考える」ことについて6つのレッスン形式、即ち以下の内容で深掘りする。
1 「自分の意見」の作り方―なぜ、私たちは「想定外」に弱いのか
2 理解を深める―「事実らしきもの」を前に考えをとめない
3 視点を増やして発想を広げる
4 未来のシナリオで現実的な選択肢を手に入れる
5 上手に「意見を交換する」ために欧米人が持っているルール
6(目次ではLast Lesson) 「?」に気づくことが「考え」のはじまり

どのレッスンも、子供のディスカッション風景、そこからの気づき、そして考える力を得るためのステップやTipsをレクチャーしている。

”フレームワーク”など小難しい言葉は一切使用せず、チェックシートや手順で、また”5歳児に説明できるか”、”英語で考えてみる(注:訳することで、言葉の曖昧さなどの穴が見えるとのこと)"、などわかりやすい示唆を多分に含んでおり、気軽に実践できる。

一方、世界のエリートと比較する対象が一般日本人となっているようで違和感がある。欧米と日本の教育の違いを主にすべき、つまりハーバードを引き合いに出すなら東大と比較した上で日本のエリートと欧米のエリートの違いを論ずるべきだし、一般の日本人と欧米人で比較するならハーバードを連呼しなくても、と感じた。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2013年11月 5日 23:06.

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