本日の1冊: Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

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Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
ケン・シーガル 林 信行

NHK出版 2012-05-23
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広告のクリエイティブ・ディレクターとして、NEXT時代から12年間、スティーブ・ジョブズと働いてきた著者による、アップルの哲学「シンプル」を数々のエピソードと共に紹介する。

まず、”〈シンプル〉という哲学を、核となる10の要素に落としこんで紹介する。"と言ううたい文句だが、10もあってシンプルなのかという突っ込みがある(事実、読み終えて全てを覚えていない)。SimplicityとSimplistic、禅語でいう「質素」「簡素」の違いの概念が、日本語の<シンプル>では一緒になってしまうので、その辺りの整理が必要に感じる。

一方、スティーブ・ジョブズが如何に<シンプル>を追求してきたストーリーは、物語として非常に興味深い。マイクロソフト、インテル、、種々の企業にそれができなかった実例は、読めば滑稽なほどではあるが、その裏にはスティーブ・ジョブズ如何に信念を貫いてきたか、曖昧さを冷徹までに排除してきたかが良くわかる。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2013年10月12日 00:40.

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