本日の1冊: 心晴日和

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心晴日和心晴日和
喜多川 泰

幻冬舎 2010-02-25
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自己啓発本というには、少し肩肘張り過ぎか。「自分の小さな「箱」から脱出する方法」と似た類で生き方、考え方を示唆してくれる1冊だが、こちらはストーリー自体の面白さもある。

ストーリーは主人公の女性が悩み自立していく14歳の時、社会に出ていてそれなりに自立しているが、あることをきっかけに人生の意味を考えさせられる28歳の時と二部立てとなっている。単純明快、全てがこのように良くいくわけではないと著者も言っているとおり、できすぎの感はあるが、不思議と嫌みに感じない。むしろそれが心地よくもあり、所々でてくるフレーズが心に突き刺さる。例えば、

「人間は、自分が探しているものしか見つけることができない」
「他人は変わらない」
「人生において起こる全ての原因は自分にある」
「真実は1つ解釈は無限」

挙げれば枚挙に暇がないが、どれも結局は、自分の人生を自分で生きる、即ち自立するということに尽きる。
本書にも語られるメッセージ「空白の将来を『不安』で埋めるか『希望』で埋めるか、前者は安定を求め、後者は挑戦する。同じく失敗したとき、前者は他人に転嫁して依存するが、後者は成長するチャンスが生まれる。自分の人生に自分で責任を持つ」が強く、心に残った。
国が悪い、会社が悪い、時期が悪いと責任転嫁するのは簡単だが、そうした考え方は結局は他者に自分の幸せを委ねている。本書では、そうした人は最後に、依存していたと気付くとあるが、周りを見るとそれに気付かない人も如何に多い。自分自身、心に強く刻もうと自戒を込めて、所感の結びとする。

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