本日の1冊: 考え方のコツ
考え方のコツ 松浦弥太郎 朝日新聞出版 2012-09-20 売り上げランキング : 16037 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
誤解を恐れずに言うと、タイトルは「考え方のコツ」というよりは「仕事術 続編」が適切と感じた(「仕事術」は読んでいないが、中身は仕事術そのものであった)。
大きく思考術、想像術、コミュニケーション術、時間管理術、グローバル術で構成され、それぞれで(仕事に対する)考え方や実践方法が述べられている。なるほど、と目から鱗のやり方も多数あり、それが独特の優しい言葉、簡易な表現で書かれており、やってみようと思わされる。
一方、全体を通して著者の経験をそのまま書かれているので、おやっ?と思ったときに確かめるのが難しい。例えば、P.93で”「なりたい自分」を想像し、きちんと計画してコツコツやっていくより、今、目の前にあることをしっかりと努めて、流れに身を任せた方がうまくいく”と書かれているが、これはPlanned Happen Stance Theory を知らないと、本当に夢を追うよりも適切なのか疑問に思うだろう。
肝心の考え方についても、著者の言う”多くの人が考えているつもりになっているだけで考えていない”は同意するも、肝心の「考える」という言葉の定義は文脈でアイデア出しと読めるも弱く、プロセスに終始しているため、違和感を覚えた。
良書だと思うが、タイトルと内容のギャップが気になり、終始、読んでいて落ち着かなかった。
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