本日の1冊: 続・年収300万円時代を生き抜く経済学 実践編!―給料激減でも豊かに生きるための「新・生活防衛術」
続・年収300万円時代を生き抜く経済学 実践編!―給料激減でも豊かに生きるための「新・生活防衛術」 森永 卓郎 光文社 2003-11-20 売り上げランキング : 606645 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
庶民はを謳う森永卓郎氏だが、その内容は少し?な点が多かった。ストーリー構成としては以下の通り。
1.小泉首相の構造快活で多くの犠牲がでた。また、これからの時代、がんばっても一部の人しか収入は伸びない、なのでそこそこに働き、他で豊かに暮らす
2.そのためのテクニック
3.実際にお金に頼らず楽しく暮らしている人の生活
まず、小泉首相の批判はいいが、構造改革の不必要だった根拠や、グローバルな外部環境の説明が抜けているため、主張が表面的に感じられる。実際、小泉時代にはGDPが伸びていたわけで、一部の失業者の声を出すだけでは全体像が見えてこない。また、節約術では森永氏の批判する高収入者の節税術を載せていて、主張は節税方法か?と勘ぐってしまう。また、100均の利用といった今時珍しくも何ともない例から、いきなり株の話を出したり(しかも、電力株を推奨しているのは、いまとなってはブラックジョーク以外の何者でもない)、やはり表面的のまま、最後の例では都会を出て農家になった人の話など、極論に飛ぶ。例えば、後者の農家になる例を紹介するなら、Iターン・Uターンの農家転身者を支援する自治体を紹介したり金融支援の話を出すなど、全体的に具体的なプランも提示して欲しいと感じた。
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