本日の1冊: 幸福の研究―ハーバード元学長が教える幸福な社会
幸福の研究―ハーバード元学長が教える幸福な社会 デレック・ボック 土屋 直樹 東洋経済新報社 2011-09-23 売り上げランキング : 164903 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
”幸福”とは何か。ひどく一般的でありながら、雲を掴むような抽象的な実態に迫る。お金、仕事、家庭、趣味、、、一言で言っても千差万別、そしてその時々で幸福の内容は変化する中、如何様に幸福度を上げる政策ができるか、考察する。良くも悪くも”学者”が書かれた内容であり、総じてストーリー性は薄いのだが、節々に興味深い話も多い。一例を挙げれば、
・(アメリカの)幸福度は50年変わっていない。即ち、人間は良い環境でも慣れたり、劣悪な環境でも小さな喜びを見いだしたりと、環境に合わせて幸福度を変化させる
・(上記と被るが)先進国の貧困層も1910年代の富裕層を上回る生活水準で暮らす
・幸福水準のほとんどは遺伝で決まる(楽観的、悲観的と言ったところか)
尚、本書はアメリカを基準に置いているが、年金・保険と、実は日本が恵まれていると感じさせる部分も多い。
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