本日の1冊: ユニクロ帝国の光と影
ユニクロ帝国の光と影 横田 増生 文藝春秋 2011-03-23 売り上げランキング : 37952 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
破竹の快進撃を続けるユニクロ。そのユニクロもかつては安かろうダサかろうというイメージであったり、あるいは一過性のフリースブームによる失墜や野菜事業の失敗もあった。それでもここまで伸びる理由はなんであろうか。本書はユニクロの会長・社長で一時は社長交代も数年で更迭&社長返り咲きするなど、実質ユニクロを1人で背負っている柳井正氏にスポットを当てつつ、内情を探る。
ビジネス書・雑誌ではユニクロを絶賛するところが多い中、いまいちユニクロの実態が見えていなかったので、貴重な1冊。柳井氏やユニクロの生い立ち(小郡商事)から、元社員の声、そして中国の生産現場から柳井氏本人へのインタビューなど、徹底した取材内容から見えてくるユニクロの強さ、柳井氏の人間性。そしてSPAの一時代を築きつつも衰退したGAPの例、業界リーダーのZARAとの比較から見えてくるユニクロの脆弱性。今後、柳井氏が去った後はユニクロがどうなるのか、いらぬ心配半分、興味半分。
なお、社員の声などは得てしてネガティブな声が多く、今まさに働いている人や去って行った社長初め役員達の声はほとんどなく、スッキリしない部分が残る。
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