本日の1冊: 八日目の蝉 (中公文庫)
八日目の蝉 (中公文庫) | |
角田 光代 中央公論新社 2011-01-22 売り上げランキング : 2307 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
不倫相手の子を誘拐して育てる女と、その子が大きくなってからの2部構成。不倫、誘拐と許されるはずもないストーリーながら、知らず知らずに引き込まれる。後半、その子が大きくなってからの話でも、決して感情移入するような話ではないはずなのに、母になる変貌を目の当たりにして女性の偉大さを感じ、感動すら覚える。
家族とは何か考えさせられると共に、子が守ってあげるような存在は一瞬であるとともに貴重な瞬間だとしみじみ感じさせられた。余談ながら、本書で出てくる人物はどれも個性派揃いなのだが、男性がことごとく貧弱なのも気になるところ。
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