本日の1冊: その英語、ネイティブはカチンときます (青春新書INTELLIGENCE)

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その英語、ネイティブはカチンときます (青春新書INTELLIGENCE)
その英語、ネイティブはカチンときます (青春新書INTELLIGENCE)デイビッド・セイン 岡 悦子

青春出版社 2010-02-02
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中学・高校の英語からは、またその後の英語学習でもネイティブとかなり密なコミュニケーションを持ち続けなければ与り知らぬであろう、微妙なニュアンスが解説されている。本書ではよくありそうな表現に対し、複数の英語表現を掲載とともに、そうしたネイティブの受け取り方を解説。例えば相づちを打つのに、単なる"I see." よりは "Oh, I see." と"Oh" 一つで上品になる(P.21)など、なるほど的なものが多い。

ただ、英語を仕事から生活まで全て、母国語のように習得する必要のあるようなごく一部の人を除き、本書は読み物程度の位置づで十分だろう(むしろ、気にする余り会話を躊躇する方が問題)。その理由として、以下があげられる。

1.通常の会話は一語で終わらない。(相手の反応でフォロー可能)
2.相手も、ノンネイティブとの会話であれば、いくらか理解を期待できる。(逆の立場を想定すれば納得できるであろう)
3.中には、使用頻度が疑問なものもあり。(娯楽的な読み物としては良いが、誰がどんなシチュエーションで「お腹が出てきたんじゃない」「彼と関係を持ったの?」などを使うのか)

その他、第1刷ではP.125で日本語に対する英文例が間違ったものを掲載している(具体的には英文のみ、P.12の内容が重複して掲載されている)。もしかしたら最新の刷では修正されているかもしれないが、そもそもこのような、単純な誤植のまま出版されているのをみると、内容全体に対して懐疑的にならざるを得ない。

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This page contains a single entry by Yuki published on 2011年9月20日 22:51.

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