本日の1冊: アフガン、たった一人の生還

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アフガン、たった一人の生還
アフガン、たった一人の生還マーカス ラトレル パトリック ロビンソン Murcus Luttrell

亜紀書房 2009-08
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US NAVY SEALs 隊員によって書かれたノンフィクションで、SEALsの内面がよく分かる1冊。前半は著者がSEALsになるまでの訓練過程を、後半では任務のためアフガンに潜入して帰還するまでを描く。

前半の過酷な訓練の様子は、何日も徹夜で過ごす訓練など、体力自慢の選りすぐりですら続々と脱落するほど過酷。しかしながら、そんな中でもSEALsの考え方は普遍的な事象として参考になることも多い。例えば、以下の内容はSEALsのような特殊部隊・隊員になるわけでなくても、納得できる。

「先のことを心配し、どれだけ耐えられるだろうかなどと考えて、逃げ出す計画を立て始めてはならない。(略) ただその日一日を耐え抜け。そうすれば、きみたちの先には輝かしいキャリアが待っている」(P.148)

後半は、アフガンに派兵され、4人のチームで敵地に潜入することとなる。そして1人のアフガン少年に見つかるところから大きく状況が変わる。その少年を逃すか著者・チーム内でも葛藤があるわけだが(もちろん、ジュネーブ協定や世論は当然として軍のルールでも非戦闘員の攻撃は許されないのだが)、逃す。その結果、通報され、200人ほどの敵に攻撃されることとなる。

映画化もされるようで(日本での公開は不明)、440ページ以上もあるが内容的にはテンポ良く読める。


2015/1/4追記
邦題「ローン・サバイバー」として公開。
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This page contains a single entry by Yuki published on 2010年10月24日 02:24.

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