本日の1冊: エイジ (朝日文庫)
エイジ (朝日文庫) | |
重松 清 朝日新聞社 2001-07 売り上げランキング : 206606 おすすめ平均 怖いぐらいリアル!! 繰り返し出題されるだろう 勉強になりました Amazonで詳しく見る by G-Tools |
神戸児童連続殺傷事件を筆頭に、凶悪犯罪の低年齢化としてマスコミが騒いた後、そうした年代の中学生にスポットを当てたフィクション。
ごく普通の中学生である主人公のエイジ、彼のクラスメートが連続通り魔として逮捕されたことから少しずつ変化が起こる。大人をどこか冷めた目でみつつも、自らも大人への仲間入りが始まりいろいろ挫折を味わうなど人生思うようにいかず歯がゆい思いをする年頃、そうした中学生の気持ちを見事に表現している。エイジは主人公の名前であると共に、そうした年頃である中学生一般を表すAgeともかけている。
物語はエイジの心境に変化、通り魔として人を襲う黒い好奇心がうごめき始めるところは、読んでいる者にも緊張感が伝わってくる。
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