本日の1冊: ルポ 貧困大国アメリカ(岩波新書)
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) | |
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内容は困層の肥満、民営化・自由化による国内難民(人災だったカトリーナ)、医療(一度の病気で貧困そうに転落する人々)、ワーキングプア・余裕のない若者が支える戦争
で構成。特に、最後のイラク戦争に関する内情には恐怖を覚える。高校・大学(それも、主に低所得の家庭)に親の年収を始めとした個人情報を軍に提出させる、米陸軍が開発(440万ドルの開発費、その後もVersion Up等で150万ドル/年)したAmerica's Armyという無料のオンラインゲームを公開して個人情報を取得する、などして集めた情報からピンポイントのリクルートを行う。また、州兵として戦争に参加した日本人、戦争のOutsourcingとして民間化されることで諸外国からも人が集められている---思想も何もなく、戦争へ参加している----実情も紹介。
そこには、日本が見た理想のアメリカはもう存在しない。
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