本日の1冊: W/F ダブル・ファンタジー
W/F ダブル・ファンタジー | |
村山 由佳, 久留 幸子 文藝春秋 2009-01-08 売り上げランキング : 1774 おすすめ平均 鳥肌が立ちました! 初めての感動 ありがちな内容 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
中央公論文芸賞など3つの文学賞を受賞、新聞各紙にも広告・書評等掲載されていた1冊。生々しい描画でありながら、清涼感すらあり、濃いストーリー展開でありながら空虚感漂うエンディング、最後まで一気に惹きつけられる。タイトル「ダブル・ファンタジー」の通り、どんなにわかり合ったつもりでも男女はそれぞれ別のファンタジー(空想・幻想)を見ているかのように暗示しているとおり、男性の目からは主人公・奈津の思考・生理的な感覚は理解できない(体験できない)。また、登場人物の男性達はどことなく違和感があり、その違和感を突き詰めると少女漫画に行き当たる(登場する男達が女性のような思考であったり、過度なまでに乱暴な言動を全面に出すようことで男らしさを表す)。良くも悪くも女性作家ならではの作品と思う。
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